ショートストーリー「心に残る映画には、もう一つの物語が」

映画のセリフから気に入った「日常英会話」を拾い出しキーセンテンスとして作成した『創作 Short Story』

一日休みなさい。Take a day off.

第41号『ミリオン・ダラー・ベイビー』
原題「MILLION DOLLAR BABY」

アメリカ映画 上映時間133分
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(健の携帯電話がなる。)

 健:もしもし、おお田中か! なに? 今週の土曜日? 
   もちろんいいよ! 六本木のあの店に6時だね。

(また携帯電話のベル。)

 健:恵子ちゃんなの? 盛り上がってるみたいだね!今どこなの? OK! すぐ行くよ! 
   銀座の「パッション」か。懐かしい店だなあ!

(浮き浮きして出かけようとしている健に話しかける奈緒

奈緒:ねえ、あなたはこのところ働き詰めよ、一日休みをとったら。
 健:平気平気、俺はまだ若いんだよ! このネクタイでいいかな?

(再び健の携帯電話がなる。)

部長:健、トラブル発生。週末、九州に出張してくれ!

(気が落ち込んでいる健。)

奈緒:ねえ、一日休暇をとれば? ねえ?
 健:うん、そうだね。奈緒ちゃん、明日、会社に病欠の電話を入れてくれる?
奈緒:いいわよ、でも、“恵子ちゃん”とやらのデートも断るのよ!