ショートストーリー「心に残る映画には、もう一つの物語が」

映画のセリフから気に入った「日常英会話」を拾い出しキーセンテンスとして作成した『創作 Short Story』

これで彼女のことを思い出してください。     Something to remember her by.

第49号『理想の女』
原題「A Good Woman」

制作:アメリカ他 上映時間93分
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(健の会社。健の後輩が青ざめた顔でやってくる。)

健の後輩:健さん
   健:何だ、何だ、その面は! また、大ミスでもしでかしたのか?
  後輩:(ハンカチを渡して) これを見たら僕の事を思い出してください
   健:おいおい、何言ってるんだ? 何言っているか全然わからないぞ。
     今すごく忙しいんだから、いい加減にしてくれよ。
  後輩:実は、いま人事部長に呼ばれて、沖縄転勤を言い渡されたんです。
   健:お前なあ、首になった訳じゃないんだから、沖縄転勤なんて問題ないじゃないか!
  後輩:健さんも、部長が部屋に来てくれと言っていましたよ。

(一瞬、顔が引きつる健。)

   健:!! い、いま、お、お前なんて言ったの?