ショートストーリー「心に残る映画には、もう一つの物語が」

映画のセリフから気に入った「日常英会話」を拾い出しキーセンテンスとして作成した『創作 Short Story』

掌が汗ばんできた。My palms are starting to sweat.

第85号『ホリデイ』
原題「The Holiday」

アメリカ映画 上映時間135分
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(日曜日の朝。電話にて)

 健:奈緒、休日も仕事なの?
奈緒:うん、でもやる気なくって…。
 健:どうかな、仕事は休みにして、映画でも見に行こうよ。
奈緒:そうね!あなたって、本当に私の気持ちが分かるのね~。
   お天気も良いし、映画の前に「みなとみらい」を散歩しない?
 健:それじゃあ、みなとみらい駅改札口出たところで11時に待ち合わせよう。

(改札口。奈緒に手をふる健。)

 健:俺、腹減った。先ず昼飯食べようよ。このビルの上階に有名なフレンチレストランが
   あるんだ。

(上りエスカレーターに飛び乗り、たちまち青ざめる二人。長く、高いエスカレーター。)

 健:奈緒、やばい、俺たち高所恐怖症だったよな!手のひらが汗ばんできたよ
奈緒:高さを考えないようにするのよ。でも、私は豚のように冷や汗が出て来たわ。
 健:レディーが豚なんて言うな! 少し黙ってろ! 俺につかまるな!