ショートストーリー「心に残る映画には、もう一つの物語が」

映画のセリフから気に入った「日常英会話」を拾い出しキーセンテンスとして作成した『創作 Short Story』

ちょっと我慢して聞いてください。Just bear with me. 

第131号『パッセンジャーズ
原題「Passengers」

アメリカ映画 上映時間93分
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(前号の続き。突然ドアが開き、先ほどの応募者の女性が部屋に飛び込んでくる。)

部長:きみ、ど、どうしたのかね?
女性:忘れ物をしたので、戻ってきました。
   で、悪いとは思ったのですが部長さんのお話を聞いてしまいました。

(手を上げて話をさえぎろうとする部長。)

女性:重要な話です。ちょっと我慢して聞いて下さい。
   
企業というものは、常日頃、万一に備え資金を蓄積したりしているのではありませんか!
   私は不景気になったからと言って、そく人員整理を断行するような会社には就職したく
   ありません。

(出て行く女性。後を追う奈緒。)

奈緒:よく言ってくれたわね! あなた、私のグループで採用するわ。
   私には社長から任されている自由裁量の予算があるの!
女性:(にっこり笑って)有り難うございます。私は貴女のような上司の下で働きたかったのです。
   お名前お聞きして宜しいでしょうか?