ショートストーリー「心に残る映画には、もう一つの物語が」

映画のセリフから気に入った「日常英会話」を拾い出しキーセンテンスとして作成した『創作 Short Story』

ぼくの髪は白髪になった。My hair turned grey.

第147号『きみがぼくを見つけた日
原題「The Time Traveler's Wife」

アメリカ映画 上映時間110分
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(部下数名を引き連れ、プロジェクト打ち上げ会を開いている健。)

健:我々の今回のプロジェクトの成績は最低だった。君たちのお陰で、俺は部長から大目玉をくったぞ。

(大ジョッキのビールを一気に飲み干す健。)

健:俺は、もう少しましな部下を持ちたかったよ。まあ仕方ない。次回は本腰を入れてやれよ!
  よし、お前らも飲め!

(勢いよく飲み始める部下達。)

部下の1人:あれっ、健さん白髪になっていますよ、頭のてっぺんの部分が!
    健:お前らには苦労させられているから、一夜にして白髪にもなるさ。
      中国の古い言葉に“白髪三千丈”がある。愁いのせいで白髪の長さが三千丈になったと
      言う意味だ。三千丈とは9千メートル以上。それに比べると、頭のてっぺん位では驚くに
      当たらないよ。
部下の1人:健さん! すみません、間違えました。白髪でなくて、禿げてるんです!
    健:…!!(ぎょっとして立ち上がる。)