ショートストーリー「心に残る映画には、もう一つの物語が」

映画のセリフから気に入った「日常英会話」を拾い出しキーセンテンスとして作成した『創作 Short Story』

今、話していいかな?Is this a good time to talk?

第185号『アジャストメント』
原題「THE ADJUSTMENT BUREAU」

アメリカ映画 上映時間106分
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(健の部屋。日曜日。奈緒、部屋の中を片付けてる。)

奈緒:やっと片付いたわ!この汚し具合じゃ毎週片付けに来なくちゃいけないみたいね。
 健:ご苦労さん!フォションのコーヒーもらったんだ。美味しいコーヒー入れるから休んでて!
奈緒:(ソファーに座りながら) あなたって、子供の時、どんな子だったの?
 健:よくぞ聞いてくれた!ガキの頃の写真を見せてあげるよ。
      (中学時代のアルバムを取り出す)このユニフォーム姿、見て。
   中学1年生で野球部のレギュラーに選ばれたんだ。
奈緒:うわー!初めて見た!可愛いわね!他の子達は田舎の子みたいだけど、健ちゃん一人だけ
   色が白くて、貴公子みたい!だけど、どうして健ちゃん不機嫌そうなの?
 健:俺は最低の気分だったんだ。俺の写真の足元を見てごらん。
   俺だけスパイク履いていないだろう!
   俺って、足がでかいから、俺だけサイズの合うスパイクがなかったんだ!
奈緒:…裸足の貴公子!(笑いを懸命にこらえる奈緒