ショートストーリー「心に残る映画には、もう一つの物語が」

映画のセリフから気に入った「日常英会話」を拾い出しキーセンテンスとして作成した『創作 Short Story』

自業自得だ。You asked for it.

第164号『バウンティー・ハンター』
原題「The Bounty Hunter」

アメリカ映画 上映時間110分
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(レストランで夕食を食べている健と奈緒。 健、食事には手を付けずワインを飲み続けている。)

 健:ワールドカップ日本代表と昨夜のウルグアイ戦にはしびれたよ。男の涙は美しいねえ!
   女には理解できないだろうなあ、共に戦う男のきずな。
   体格では劣る大男に、これでもか、これでもかと立ち向かう男達の勇姿!
奈緒:今夜はお酒がしみてるようね、相手はウルグアイではなく、パラグアイでしょ!
 健:奈緒はクールだね!うちの課の男どもは全員、試合が終わった後も、何度も何度も思い出しながら
   朝まで飲んでいたそうだよ。お陰でうちの課は、全く仕事どころではなかったよ、今日は。
   あ~あ、疲れた、もう帰って寝るね。
   (ふと真顔になり)
   待てよ、明日が期限の報告書をこれから書き上げなくちゃいけないことを思い出した!
   参ったなぁ。奈緒、手伝ってよ。
奈緒:ほらごらんなさい。私は知らないわよ!
 健:奈緒は眠くないの?
奈緒:馬鹿ね~。女性は、こんな時には休暇を取っておくのよ!
 健:…!