同じ話の繰り返しはしたくないが、…。I hate to sound like a broken record, but.....
第89号『主人公は僕だった』
原題「STRANGER THAN FICTION」
アメリカ映画 上映時間112分
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(レストラン。健と奈緒)
奈緒:あのね、久しぶりに両親に会ってこようと思うの。
健:俺のこと、言わない方がいいよ。“壊れたレコードからレコード針をはずして、
新しい歌を歌いなさい。”なんて言われるから。
奈緒:まさか~。
(両親の家。奈緒パパはテレビの野球中継にかじりついている。)
奈緒ママ:奈緒ちゃん、ますます綺麗になって、ママは嬉しいわ!
沢山の男性が言い寄って来るでしょうね!
(突然、真顔になり)だけどね、同じお話を繰り返したくないんだけど…
奈緒:やっぱり、健の言ったとおりだわ!
(話題を変えようと)お父さん、相変わらず野球に夢中なのね!
奈緒パパ:うん、ジャイアンツ、今年調子良いんだ。
それより、君達はレコードの話をしてたのかい?
プレスリーの「ハート・ブレイク・ホテル」は最高だよ!
奈緒ママ:(がっくりして)私は貴女の結婚の事より、お父さんの介護の事が
心配になってきたわ!